ハーブの世界 その4 リコリス
最近、ちょっと風邪気味です。
以前に書いたことがありますが、私の場合、雨が降る前に体調を崩す(恐らく、「大気中の湿度が一定以上になると」ということなのでしょう…)という悪癖があって、それとのダブルパンチで、今日はちょっと早退することになりました。
こんなときなどに、効果があるハーブが、「リコリス」です。
リコリスという名前だと、むしろ「ドリンク剤」を思い出す方が多いかもしれません。
一般にあまりなじみのない名前だと思います。
むしろ、和名の「甘草」(カンゾウ)の方が、分かりやすいかもしれません。
このハーブは、中国原産です。
根の部分を使用することで、さまざまな効果…消炎、鎮痛、咳止め…(こちらのサイトを参照すると、その多様性がより明らかになると思います)があるという、すごいハーブです。
事実、「漢方薬」において、非常に良く配合されています(有名なところでは、葛根湯など)。
加えて、「甘草」の名前の通り、甘みが出るため、ハーブティーに混ぜたりすると、軽い甘みを加えることが出来ます。
ただし、このハーブも、いくつかの弱点があります。
まず、大量に摂取すると、「偽アルドステロン症」という、血圧上昇や、頭痛などの症状を引き起こすため、過剰摂取は厳禁です。
次に、高血圧の人にとっては、血圧を更に上昇させる恐れがあるので、禁忌となっています。
また、「漢方薬」には、もともと配合されているので、組み合わせて摂取すると、前述の「偽アルドステロン症」が発生しやすくなってしまうため、漢方薬と同時に摂取するのは避けた方が良いと思います。
(「科学的」な風邪薬となら、併用可能です)
弱点もありますが、有効なハーブです。
高血圧でない方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
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コメント
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異常な程の低血圧な私は試せますね( ^ー゜)b
さすがに甘草は知ってます♪
でも、摂りすぎはいけない ということは知りませんでした☆
markさんのところでは いつも勉強させてもらってます♪
今回も ありがとうございます!
投稿: のん | 2006年6月12日 (月) 22:25
こんばんは。
体調の方、いかがですか?
ハーブ。よくご存知なんですね。
危険なこともあるなんてびっくり
しました。よく熟知していないと大変ですね・゚・(ノД`)・゚・。 。
勉強になりました。
markさんはアロマは興味ないですか…?
私は最近ジムでアロマをやっています。香にも色々な効果があるって最近しりました。無知な主婦です(*゚▽゚*ゞ
投稿: ゆず | 2006年6月12日 (月) 23:09
具合はいかがですか?
あまり無理しないようにしてくださいね。
「リコリス」って初めて聞いたよ。
普通に売ってるの?
葛根湯は風邪かな~?と思うと飲みます。
投稿: チイ | 2006年6月13日 (火) 00:51
のんさん、ゆずさん、チイさん、おはようございます。
なんか、見事に「女性三人」なので、ちょっと緊張していたりします(笑)。
To のんさん
薬は、量を間違えると毒になる…という格言を、地で行くようなハーブだったりします。
また、この「偽アルドステロン症」は、体質によっても、発祥確率が微妙に違うので、「漢方薬そのものがアウト」という人も、残念ながら存在します。
とはいえ、適量をつかえば、このハーブは非常に有用なので、ぜひ試してみてください。
To ゆずさん
風邪薬(生薬入り)と、ドリンク剤(リコリスが入っていないことを確認のうえで)の組み合わせで、何とかしのごうと思っています。
ハーブも、妊婦には危険なものなどがあったりするので、きちんと「知識」が無いと、危なかったりします。
何しろ、「漢方薬」と、基本的には同じなのですから。
アロマ系は…「基礎の基礎」しか、知らなかったりします。
一応、香油を持っていて、気分が落ち込みがちのときに、キャンドル式のポットで温めて、部屋で香りを楽しんだりはしています。
近いうちに、その「ちょっとした知識」を元に、記事をあげようかと思っております。
香りが体に与える影響も、大きいですしね。
To チイさん
薬局だと、「ドリンク」の方は普通に売っていると思いますが、漢方薬のお店か、ハーブの専門店で無いと、「リコリス自体」は、なかなか手に入らないと思います。
見た目は、まんま「木の根っこを輪切りにしたもの」だったりします(私の買った店の場合)。
葛根湯は、風邪の「初期」に飲むと、その後の経過が大分違ってきますよね。
私も、愛飲しています。
投稿: mark | 2006年6月13日 (火) 06:33