顔文字の効用と弊害
昨日の新聞記事になりますが、ちょっと信じられないものがのっていたので、ちょっと取り上げます。
5ヶ月の間監禁されていた女性が、助けを求めるメールを出していたらしいのですが、その内容が「友人向け」のような感じで、しかも「顔文字の泣き顔→恐らく(ToT)だと思います」を使っていたため、警察は「深刻性」を認めず、結果として動くのが遅れた…というものでした。
あくまで、警察側の「捏造」ではないことを前提に話を進めさせていただきます。
個人的には、「これでは警察が動かないのも、仕方ないな…」と思ってしまいました。
顔文字には、「表現を和らげる」という効果があり、そのため「私的な」文章で用いるには、とっても効果的だと思います。
しかし、TPOをわきまえずに使ってしまうと、「真剣さが足りない」と取られてしまうと思います。
私の場合、顔文字自体を使うのが苦手なので、あまり使いませんが、「深刻ではない」ということをあらわすために、コメントの後に(笑)などを入れるようにすることは、結構あります。
同じように、顔文字を使うことで、「深刻そうな内容であっても、実際にはそうではない」という「表現上の文法」というのは、ネット社会では比較的一般的になりつつあると思います。
そのため、「私的」な文章では顔文字などを使ってもいいと思うのですが、「公的」な文章や、今回のように「本当に危機的な状況」において顔文字を使うというのは、ちょっと私からすると、TPOに反しているのかな…と思いました。
もっとも、このblogは「私的な場所」に近いので、顔文字でコメントを頂いても大丈夫です(笑)。
ただし、AAと呼ばれる、「文字を使って絵を描く(通常、十行以上を要する)」事については、ご遠慮いただくよう、お願いいたします。
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コメント
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そうですよね~
私も助けを求めるメールになんで顔文字?って不思議に思いました。
監禁男が悪いのは当たり前だけど、安易にホイホイついていく女も変。
連れ去られたのではなく、自ら行ったそうだし。じっくり付き合ったわけじゃないのに、男性の家に行くなんて軽はずみだと思うのは、昭和人間の発想なんでしょうかねえ…
投稿: ル・シュクル | 2006年8月 8日 (火) 09:02
確かにそんなメールでは・・・深刻さは薄れてしまいますね。
親しみを込めての顔文字や絵文字ですから。
事件なんだからそれを真剣に訴えるべきだったと、私も思います。
ここでは顔文字、ありですよねぇ。
あえて(*^_^*)フフッ
投稿: かわ | 2006年8月 8日 (火) 09:05
こんにちは。
そうですね。
絵文字って軽い、やんわりとした表現に+(プラス)するためのものであって深刻な場合は信じてもらえないかもしれませんね。
わきまえて使わないと誤解を招きますね。
よく2チャンねるや顔文字専門サイトで大きい絵文字を見かけますが技術的にオォォ(゚Д゚屮)屮と思いますがどちらかというと見たり、使用するのは苦手ですね(*゚▽゚*ゞ
投稿: ゆず | 2006年8月 8日 (火) 15:33
こんにちは。
つい使ってしまったのだと思いますけど、
不用意でしたね。
しかし内容が内容だけに警察も少しは
動いた方が良かったと感じます。
多分、警察内部では事件を解決すれば
評価されるのでしょうが、防止したことで
評価ってされないのでは?
本当は防犯の方に力を入れて欲しいところです。
極端な話、殺されてから捜査してもらっても
命が帰って来る訳ではありませんから。
投稿: Nasbon | 2006年8月 8日 (火) 16:36
ル・シュクルさん、かわさん、ゆずさん、Nasbonさん、こんばんは。
To ル・シュクルさん
自分からついていったのですか?!
そこまでは、知りませんでした。
もしそれが本当だとすると、あまりにも無防備すぎで、事件にあったのもむべなるかな…となってしまいます。
今回で、反省したのでしょうが。
昭和人間の発想ではなく、「危ない今の世の中」を生きるうえでは、むしろ当然の考え方だと思います。
「だます人」と、「だまされる人」という二極に分類されるようなタイプが、最近増えているように感じられます。
To かわさん
もちろん、「ここ」では顔文字で全く問題ありません!
ようは、TPOをわきまえて使おう…ということなので。
事件で、切迫している文章に顔文字というのは、明らかに不相応だと思います。
To ゆずさん
そうなんです!
顔文字の「最大の効用」は、文章そのままだと「硬い」とか、「まじめすぎる」印象があるときに、軽くやんわりした雰囲気に変化させるところにあると思います。
今回のようなケースで使うのは、誤解を招いても、仕方ないと思いました。
技術的にはAAもすごいと思うのですが、これもTPOをわきまえて使うべきですし、「公共の場」や、「他人の掲示板」では使って欲しくないと強く思います。
そういうところで平気で使うのが、いわゆる「2ちゃんねる」に対する悪評の大きな一因になっているのかも…。
To Nasbonさん
初動の遅れについては警察にも非がある(この事件より前の事件できちんと動ければ、防げた事件であるため)と思いますが、警察白書の「いたずらの件数」を見る限り、「今回」は動かなくてもやむをえない事例かな…と思いました。
実際、警察に届けられる「いたずら」の件数は、異常なレベルで、そのため「初動捜査」の妨げとなるほど、ひどいものです。
そのため、こういう「深刻性の低い、いたずらの可能性が高いと推定される」ケースでは放置し、その分「深刻性のあるケース」に力を入れる…という姿勢になるのは、やむをえないと思います。
とはいえ、警察が本当に力を入れるべきなのは、「防犯」であることには、強く同意します。
どうしても、「事件が起こってはじめて動く」という警察の姿勢の根源となっているのは、「防犯が評価の対象としてきわめて低い」という、不合理な評価(その評価を決めるやつらが、諸悪の根源だと思います)によるのだと私は考えます。
安心できる社会のためには、防犯こそがもっとも大切なのだと思うのですが…。
投稿: mark | 2006年8月 8日 (火) 19:07
こんばんは~!私も顔文字はよく使いますが、事件性のあるもので使うのは信用性を失うと思います。でももう少し警察が早く動いてくれたらとも思います。
もし命が奪われた後ではと思うので!
投稿: kussamamatakachan | 2006年8月 8日 (火) 20:38
こんばんは~。
この顔文字を使うというのは、私もパソコン通信をしていた(12年くらい前)である掲示板内で今と同じように書き込みをしてRESを頂いてるなかで、多用して一部の方に指摘された事もあります。(笑) 現在は、私も出来る限り「(笑)」しか使いませんが、時には、ご愛嬌で使ったりしてます。。。 今回の場合は、どっちもどっちという事になってしまったようですね。被害者にとっては、メールの中で顔文字は日常的に使っていた事。警察の方も「いたずらが多い」という、やはり日常的な事が災いをしてしまった感じですね。 それ以上に、犯罪者が多すぎますね!今の日本は。。。
投稿: eimeis | 2006年8月 8日 (火) 21:05
kussamamatakachanさん、eimeisさん、こんばんは。
To kussamamatakachanさん
警察も、「動きたくても人数が足りない」というのが、本音の一つだと思います。
そういうところに力を入れないで、変なところにばかり力を入れる政府の方針、本当に腹がたって仕方がありません。
本当に、「命が奪われてからでは遅い」のですから…。
To eimeisさん
顔文字は、「使って欲しい人」と、「使って欲しくない人」が結構分かれるので、掲示板などの頭に、書いてもらえるとありがたいですよね…。
ちなみに、私のホームページの掲示板では、顔文字までなら使用はオーケーです。
本当に、「犯罪が多すぎる」のが、一番のネックだと思います。
いたずらも、程度のひどいものは「公務執行妨害」というれっきとした犯罪ですしね。
犯罪「大国」日本…安全神話など、もはやのぞむべくもないのかもしれません。
ちょっと、ヘビーな話題でしたね。
明日は、もう少し「軽い」ネタにしようと思います。
投稿: mark | 2006年8月 8日 (火) 21:58
私は顔文字を使うのが結構好きなんですけどね・・・。
メールに限らず人が人と接するときはTPOをわきまえて欲しいモンです。
ル・シュクルさんのコメント読んでみるとオイラもこの女性に同情する気になれませんもの。
投稿: ナナスケ | 2006年8月 8日 (火) 22:04
あらら、今日(日付では昨日ですが)のオレっちの記事は、ちょっと顔文字に近いネタを取り扱いました。
いえ、偶然ってすごいですね。
顔文字は私的に使うのはまだしも公的で使うのはねぇ・・・。場の空気を読めていないと言いますか・・・。
まぁ時と場所を選ぶのは肝心でしょう。
投稿: たつのり | 2006年8月 9日 (水) 00:11
ナナスケさん、たつのりさん、おはようございます。
To ナナスケさん
まさしくその通りで、「TPOをわきまえた行動」をとることが、社会では要求されると思います。
その意味で、今回の「緊急のメールに顔文字」というのは、明らかに誤っていたのではないかと思いました。
最近、「敬語が使えない」人も増えていますよね…。
メールなどの「悪影響」が、現れているように感じられます。
To たつのりさん
今日の記事は、仕事から帰ってきたら、早速拝見させていただきます。
もしかしたら、電車の中で読むかもしれませんが。
あくまで「私的な文章」(親に送ったもの?)であったとはいえ…助けを求めるメールに、顔文字はあんまりだと思います。
それは、「いたずら」とか、「緊急性の無い事例」と判断されても、ある程度は仕方なかったのかも…。
状況認識能力が低かったのでしょうか?
本当に「危機」を感じていたら、一文字ですら打つのが惜しいくらいなので、顔文字を使っている余裕なんて無いと思うのですが。
投稿: mark | 2006年8月 9日 (水) 06:35