ハーブの世界 その10 ゲンノショウコ
探していた、ゲンノショウコが見つかりました!
どうやら、このハーブ(日本のものなので、「薬草」と呼んだほうがいいかもしれません)は、ハーブのお店よりも、薬局の生薬のコーナーを探した方が見つけやすいようです。
今回紹介するハーブは、「ゲンノショウコ」です。
このハーブは、センブリ、ドクダミと並び、薬草の一種として広く民間で使われてきた、由緒あるハーブの一つです。
このハーブの主な効用は、「下痢止め」です。
タンニンが含まれており、それが下痢に効果を表すのですが、実は一緒にフラボノイドが含まれており、濃度を調節することで便秘にも効果があったりします。
そのため、「整腸効果」と呼んだほうがいいかもしれません。
ちなみに、飲みすぎても便秘になったり、その逆になったりすることは無いようです(実際に多めに飲んでみましたが、便秘にはなりませんでした)ので、その点では「安心して飲める」ハーブといえると思います。
ちなみに、あの有名な「正露丸」にも、ゲンノショウコの抽出物が使われていたりします。
(セイロガン糖衣Aにて確認、丸薬のタイプでは使われていないようです)
名前の由来は「現の証拠」からで、20分くらいで確かな効果が現れることから名づけられたようです。
また、イシャイラズと呼ぶ地方もあるそう…。
(イシャイラズは、アロエの別名としての方が有名かもしれませんね)
このハーブは、特に若芽のうちは、「トリカブト」に似ているため、花で区別するために、土用の丑の時期に収穫されるようです。
もちろん、それ以前に収穫しても、効果はしっかりあるのですが、トリカブトと間違えたら大変なことになりますからね(笑)。
ちなみに、普通は「煎じて」用いるのですが、ハーブティーにしても、ある程度の効果はあるようです。
もちろん煎じるのに比べると、効果は弱まりますが、有効成分が「タンニン」であることから、相当の「渋味」があるハーブなので、お茶のように入れるほうが飲みやすいと思います。
下痢のときは、食後に温かい状態で飲むのが良く、便秘のときは多少薄めにした上で、冷やして飲むと効果的です。
ただし、あまり「濃すぎる」と、吐き気を催す恐れがあるので、その意味でも初心者は「お茶」として使ったほうがいいと思います。
もっとも、一説には「時間をかけて煎じないと、有効成分のタンニンが十分に出ない」というものもあったりするので、「下痢止めの薬」として用いるのであれば、煎じた方が良く、「整腸効果」程度に使うのであれば、ハーブティーにする方がいいのかな…と思います。
副作用が少なく、胃腸の働きを好転させるという優れもの。
苦味が強い、独特の味がウイークポイントですが、おなかを壊しやすい人にはお勧めのハーブです。
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コメント
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実家でよく飲まされてました。
薬草みたいだった記憶が・・。
今はもっぱらアタシは番茶っす♪
投稿: emii | 2006年10月17日 (火) 17:29
こんばんは~。
実家では私が小さい頃から、薬草を取ってきては乾燥させたりして薬として使ってきました。markさんが書いてあります薬草は、今でもありますよ!ただ、呼び名は色々あるようですね。せんぶりは「とうやく」。ゲンノショウコは確か「ねこあしと」か家の人が言ってた気がします。。。
良薬は口に苦しで、とうやくは苦かったです!(笑)
投稿: eimeis | 2006年10月17日 (火) 20:21
emiiさん、こんばんは。
まさに、「薬湯」と呼ぶのにふさわしいこの味には、私もかなり参りました。
どうせ苦いのですから、同じく飲みにくい系統の「ドクダミ」や、「センブリ」を一緒に煮詰めると、効果が上がりそうです(笑)。
私は静岡県なので、もっぱら煎茶を良く飲みます。
やかんで作って、ペットボトルに入れて冷やして飲むのがお気に入りです。
結構、この「ゲンノショウコ」をお茶として飲む人もいるらしくて、びっくり…。
常飲には向かない味だと思うのですけれどね(笑)。
投稿: mark | 2006年10月17日 (火) 20:27
eimeisさん、こんばんは。
ちょうど、コメントの間に入ってしまったようです(笑)。
センブリは、まさに「良薬口に苦し」を地で行くような苦さらしいですね…。
実際に飲んだことは無いのですが、恐らくゲンノショウコの比ではないと思います。
ゲンノショウコの別名で、「ねこあしと」?!
…確かに、別名で「猫足(ねこあし)」というのが、検索したら出てきました。
ほかにも、セキリグサとか、ローソクバナとか…。
別名が豊富なハーブのようです(笑)。
投稿: mark | 2006年10月17日 (火) 20:31
こんばんは!初めて聞きました。
またしても勉強になりました。
(◎^-^◎)
投稿: kussamamatakachan | 2006年10月17日 (火) 23:13
おはよ~です。
あっ!ごめ~ん。markさん。「ねこあしと」じゃなく「ねこあし」です。「の位置が違ってました。相変わらず、おっちょこちょいのeimeisなのでした。。。(笑)
投稿: eimeis | 2006年10月18日 (水) 06:34
kussamamatakachanさん、eimeisさん、こんばんは。
To kussamamatakachanさん
結構、日本ではメジャーな「薬草」らしいのですが、私もハーブの本で初めて知りました。
おなかを下したときに有効らしいので、たまに飲むことがあります。
市販の薬よりは、体に優しいかな…とは思います。
味は結構渋いんですけれどね(笑)。
To eimeisさん
ねこあしでよかったのですね。
ちょっとほっとしました。
それにしても、「異名」がこんなに多いハーブというのも、珍しいと思います。
それだけ昔から使われてきた…ということなのでしょうね。
投稿: mark | 2006年10月18日 (水) 19:59