教育理念との乖離
教育基本法の改正案が、強行採決の形で衆議院を通過しました。
もともと、「教育」というものに政治が口を出すこと自体。あまり好ましくないと思うのですが、更にこの採決、及び内容に対する検討の欠如は、ひどいと思います。
何よりも、一番悪いのは、「数で勝っていれば、どんなことでもしてよい」といった形の採決は、弱者切捨てを象徴しているようです。
そのような「汚い」やり方で、「きれいな国」を作る…というのですから、信用できないと思います。
また、「愛国心」という言葉が、何を指しているのかが全く分からないのも不気味です。
何らかの「定義」がされているのならともかく、最悪「政府方針に追従すること」を強制するということにもなりかねませんしね。
子供の教育を牛耳るということは、そのまま国を私物化するのと同じことだと思います。
今回の改正は、個人的には受け入れられるものではなさそうです。
「美しい」言葉ほど、「裏がある」ものだと思いますしね。
以前の「ソフトバンク」のように。
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コメント
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ホントにきな臭いデス。
こんな採決が通るなんて
おかしいよ!
いったい安部さんホントは何を
お考えで?!
投稿: emii | 2006年11月18日 (土) 07:55
emiiさん、おはようございます。
どう考えても、この法案、明らかに「自分の思想だけを押し通した」ものにしか見えません。
政治が教育に介入するというのは、いわば国家による「マインドコントロール」に等しいのではないか…という不安もありますしね。
戦前が、ちょうどそんな感じだったことを加味すると、あながち外れた見方でもないと思います。
投稿: mark | 2006年11月18日 (土) 08:36
現場のことを知らない人たちに、教育のことを任せてはだめです。
日本という国が他の国より政治に無関心なのは、
こういった人たちが政治に関っているのも
原因の一つなんだと思います。
先日フランスでおきた法案に対する反対運動とか、
もっと表に出すこともこれから必要になると思います。
でも、今の日本は生活に困らない程度に豊かではあるので、
決起して行動を起こすのは難しいのかもしれませんね・・・
君が代を唄う、唄わないでもめたり、
愛国心をいれるべきかそうでないかとか・・・・・・
話の核心からずれてますよ。
いじめの問題も、国会で話しても何の解決にもなってないような気がしてなりません。
markさん、長々とすみません><
相互リンク是非よろしくおねがいします!!
投稿: ヒメ | 2006年11月18日 (土) 12:26
ヒメさん、こんばんは。
まさに、日本で政治に対する関心が低いのは、政治に関心を持たないように「教育」されているからだと思います。
(この教育は、学校よりも社会的にといった方がいいかもしれません)
この法案が成立すれば、更に政治に対して関心の無い子供を作り出すことが容易となり、一部の人間による「マインドコントロール」が容易になる恐れがあると思います。
また、成立自体が、「少数派の切捨て」=「力を持つ者が、もたないものをいじめ、無理やり意見を通す」ような感じがしてしまいます。
どうにも、成立過程、理念共に、この法案は好きにはなれません…。
愛国心を述べる本人が、恐らく「国全体が良くなること」は、考えていないように思えますしね。
それはさておき、リンクの了承の件、本当にありがとうございます。
もし、ポップアップメッセージに、問題があるようでしたら、ご指摘いただければすぐに変更しますので、遠慮なく述べてください。
これからも、よろしくお願いいたします。
投稿: mark | 2006年11月18日 (土) 19:24
こんばんは。
ごり押しによる改正法案の採決も困ったものですね。
何でも安倍総理の外訪スケジュールに合わせて、早めに採決を狙ってるとか。
そこら辺りからしてもう駄目な気がします。
もっと時間をかけて、色んな意見を聞いて、現場を鑑みて決めなきゃいけない大事でしょうに。
「在任中に功績を挙げたがってる」と勘ぐられても仕方ないのではないでしょうか。
ゆとり教育も教育史上に残る大失政だったと思いますが、
今回の改正法案も同じ轍を踏む予感がしてなりません。
お役所仕事が教育を駄目にする、ということを早く気付いて欲しいです。
今日はこれで失礼します。
投稿: torabo | 2006年11月18日 (土) 22:05
toraboさん、おはようございます。
なんともはや…あくまで、自分のスケジュールのみを重視して、内容の審議は軽視しているのですね!
教育は、国家の趨勢を決める一大事という観点が、全く欠けていると思います。
こんな人に牛耳られているのですから、日本という国ももうダメなのかも…。
(事実、技術の衰退は相当進んでしまっているようですしね…)
国会議員が、教育の現場を見ることなく、自分の視点だけで法律を作ること自体、大問題だと思います。
単なる理念では、現場を良くすることは絶対に出来ないと確信していますし。
その結果、ますます現場の負担が増え、結果として荒廃が進むということになりそうです。
ちょっと「鬱」な意見かもしれませんが、これからの子供たち、教員たちのことを考えると、暗澹たる気分にならざるを得ません…。
投稿: mark | 2006年11月19日 (日) 09:22