NHKの勘違い
新聞を読んでいて、思わずつっこみを入れたくなるような記事が載っていたので、紹介します。
NHKの受信料不払い件数が、2ヶ月で8万3千件減少し、年内には100万件を切る見込みで、会長のコメントとして、「不払い件数の減少は、視聴者の信頼回復の指標であり、想定よりも早く達成できた」と述べたという記事が、12月8日の静岡新聞に載っておりました。
ただ、記事の中にも少し書いてあるように、この見解は全く見当違いなのでは…と思わずに入られません。
なぜ、不払いが減少したか…これは、信頼回復が原因ではないと思います。
理由は簡単で、NHK側が不払い者に対し、法的な支払い督促手続きを進めているからです。
法的な督促を、個別に受け、更には訴訟などを示唆されれば、普通は払わざるを得ないと思いますので、信頼とは無関係としか思えません。
また、確かに減少数も大きいのですが、そもそも不払い者が100万件を大きく上回っている時点で、NHKに対する不信(あるいは、支払いをしたくないという消極的な反応)の大きさは、圧倒的なレベルだと思います。
その上、法的な督促を受けてなお、100万人をようやく年内に割る程度の減少率と考えると、この数字が持つ意味は大きく変わってくると思うのですが…。
NHK、本当に「見ることの無い」人からも、無条件に徴収する態度で、個人的には国の事業と変わらないのでは…と思うことがたびたびあります。
民営化されたからには、国の下部機関ではないところを見せて欲しいのですが…。
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コメント
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うちは、田舎でしかも同居だから
払ってるけど
ホント制度的にはおかしいと
思うよね。
投稿: emii | 2006年12月 9日 (土) 08:26
emiiさん、おはようございます。
見る見ないにかかわらず、無理やり徴収されるのですから、人によっては「公認のみかじめ料」くらいに考えても、無理はないかもしれませんね。
利用者負担という、消費の大原則から考えても、明らかにおかしな制度なのではないか…と、個人的には考えています。
投稿: mark | 2006年12月 9日 (土) 09:50
こんにちは。
NHKの受信料に関しては前から疑問を感じていました。
強制的に取り立てる癖にこちらの意見は一切受け付けないなんて
仰るとおり893のみかじめ料ですよ。
自分としては公営放送枠(受信料補填枠)みたいなものを一枠だけ作って
四年に一度の選挙で幾つのも放送局に争わせる、みたいな制度が欲しいです。
直接選ばれることになれば
さすがの放送局も少しは視聴者の意見を聞くでしょう。
まあ、↑上記の意見はちょっと極端ですが
実際にお金を払っているユーザーの意見が反映されない”公共事業”なんて
おかしな利権団体を培養する温床にしかならないのではないかと。
強制的に金を取り立てるなら
それくらいの義務と責任は負って欲しいものです。
今日はこれで失礼します。
投稿: torabo | 2006年12月 9日 (土) 11:56
toraboさん、こんばんは。
強制的にお金を徴収するということでは、国家機関と何も変わらないんですよね…。
民営化されたとはいえ、徴収に強制力がある時点で、とても「民営組織」とは思えないように感じます。
意見を聞かない…というのは、個人的には民放もそれほど変わらないのでは…と思ったりもしますけれどね(苦笑)。
多少(?)国家寄りなところがありますが、あまり「低俗な番組を流さない」という意味では、評価しているところもあったりするので、微妙な所だったりします。
とはいえ、いわゆる「利権団体」の温床となっているとしたら…許されざることだと思いますけれどね。
強制的に徴収するというのであれば、それなりの責任を持ってほしいというのは、全く同感です。
少なくとも、放送の自治を守り、公平な観点で放送しないとしたら、憲法の思想信条の自由にも反する可能性がありますしね。
投稿: mark | 2006年12月 9日 (土) 22:10