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朝三暮四は当然!

 たまには、少しまじめな記事も書こうと思ったので、書いてみることにします。
 ちょっと硬い内容なので、興味の無い方は、読み飛ばしてください。
 また、私は経済学者でもなんでもない(専門は、法学です)ので、もしかしたら解釈を誤っている点があるかもしれませんが、ご容赦願います。

 中国の故事に、「朝三暮四」という言葉があります。
 これは、猿好きの人が、猿が増えて家計が苦しくなったため、えさを減らすことにして、それを猿に伝たとき…という設定の言葉です。
 猿に、「これからどんぐりを、朝3つ、夕方(暮)に4つやる」といったところ、猿は「少ない」と怒りをあらわにしたため、「それでは朝4つ、夕方に3つやる」といいなおしたところ、手をたたいて喜んだというエピソードになっています。
 このことから、結果は同じなのに、表面的な利害にとらわれることや、そのようにしてだますことを、朝三暮四と呼ぶようになったそうです。

 ところが…実は、猿の怒りは、当然なのです。
 なぜだか、お分かりになるでしょうか?

 会計を学んだ人ならば、ぴんと来るかもしれません。
 「キャッシュフロー」という考え方があるのですが、要約すると手元にいくらお金があるかということを現します。
 また、利益を得る機会があるにもかかわらず、その機会を逃すことを、「チャンスロス」といいます。
 そして、それらが非常に重要な意味を持つのです。

 朝4つどんぐりを持つということは、つまり活動する日中、4個の資本を持っていることになります。
 それを、たとえば別の猿のもっている、栗と交換したり、あるいは食べずにとって置いたりすることができるのです。
 逆に、夕方に4つのどんぐりを持っていたとしても、そういった機会は失われ、普通に食べるくらいしか選択の余地がなくなってしまうのです。
 (まあ、それをとっておくということもできますが…それでも、朝もらうのと、夕方にもらうのとでは、鮮度が変わってくると考えると、重要性がわかると思います)

 そう考えると、「取引の機会をもつことが出来る、朝のうちにどんぐりをもらう」ということは、非常に大きな意味を持つことになります。
 ゆえに、猿が後者で喜ぶのは、会計の視点からすると、非常に道理にかなったことだということが出来るのです。

 ちなみに、この理論は、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」という本の一項目を元に、自分なりにアレンジを加えて作ったものです。
 一時期ベストセラーになった本なので、読んだことがあるという方も、いるのではないでしょうか?
 かなり面白い本なので、もしまだ読んだことのない方がいるとしたら、ぜひ読んでみてください。
 (一応、アマゾンへのリンクを、ブログに掲載しておきます)
 
 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

確かに同じ年収でも、月給を減らされてボーナスを増やすと言われても困りますね。
ボーナスを減らされて月給を増やしてもらうほうがありがたいです。

先にたくさんもらった方が良いに決まってます(^^)

 スマッシュさん、こんばんは。

 まさに、そのとおりです!
 後でたくさんもらえるとしても、今必要なだけもらえないのでは、意味が無いですからね…。
 スマッシュさんの例えも、かなり分かりやすくて、いいと思いました。

 会計だと、そのあたりを更に細かくやるみたいですが…私は文系なので、そこまで細かくなると、さっぱりだったりします…(苦笑)。
 そのあたりが、理系と文系の分かれ目なのかもしれませんね。

 こんばんは☆こねこです♪

 会計と簿記では少し違うので、こういったことはピンと来ませんが、もしかしたらこれから学ぶかもしれませんね。

 それよりも・・・突然こんな記事で戸惑ってるんですが、どういう風の吹き回し・・・でしょうか?(笑)

 まぁ、とても新鮮なのでこちらも気分転換になってよかったです♪

 ねこでした。ニャン☆

(*´∀`)ノ゙こんばんゎ~★
なるほろ~^^
結局総和は同じだけど
朝3⇒4はモチベーションアップにいいかもね(´▽`*)アハハ

 こねこさん、こんばんは。

 会計と簿記では…かなり、内容が異なりますからね。
 公認会計士の試験を受けることがあったとするならば、こういった考え方は、むしろ当然になってくるのかもしれませんが…。
 まあ、私も本当に、さわりの部分しか知らない(というか、本を読んでかじった程度)ですけれどね(苦笑)。

 この記事は…まあ、私自身も、気分転換を兼ねて、ということです。
 いつも同じような記事ばかりでは、自分自身の文章力も上がらないかな…と感じたので。
 昔は、結構こういう硬い記事も、書いていたんですよ~!

 さとちんさん、こんばんは。

 総和は同じであっても、その結果がもたらす影響は、まったく異なると思います。
 そう考えると、この朝三暮四という言葉は、結構奥の深い言葉だと思いますよ~!
 まあ、どんな言葉でも、突き詰めて考えていけば、面白いのかもしれませんけれどね。

 朝たくさんもらえるというのは、モチベーションのアップにもなる…確かに。
 そういうことも含めて考えると、やっぱりこの故事は、表面的な部分しか捉えられていないのだな…と感じずには、いられません。

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